肝臓の知識

肝機能障害の合併症にはどんなものがある?


肝臓は非常に大切な臓器です。仮に、肝機能に何らかの障害が起きてしまうと、いろいろな合併症を引き起こしてしまうと言われています。


肝機能障害の合併症として、肝性糖尿病と呼ばれるものがあります。この病気には特に目立った自覚症状がないと言われています。しかし、代表的な症状として考えられているのは、手足のしびれや体重の減少、また便秘や喉の渇きといったものです。治療方法としては、肝疾患と糖尿病の両方の面での治療が必要であると言われています。特に症状が重いような場合には、インスリン注射や血糖値を下げる薬の投薬といったものが必要となるでしょう。


また肝機能障害の合併症として、肝腎症候群と呼ばれる病気があります。この病気の症状として、急性の腎不全を挙げることができます。肝機能の低下によって血流が低下し、腹水が溜まったり、場合によっては全く排尿がない腎不全に陥ってしまうことさえあると言われています。この場合の治療方法として効果があるのは、やはり肝移植でしょう。


肝腎症候群の治療法として、従来であれば腹水を抜くといった方法が用いられてきましたが、感染症の危険もあることから、最近では肝機能を回復させるような方法へと変化してきました。こうした治療によっても回復しないようであれば、最終的には肝移植という方法がとられるでしょう。


さらに、肝機能障害には別の合併症もあります。それが門脈圧亢進症というものです。門脈圧亢進症の症状にもいろいろありますが、例えば、神経障害の一種でもある肝性脳症にかかることがあります。眠気や錯乱が生じ、場合によっては肝性昏睡になってしまうことさえあります。また血液が脾臓に溜まってしまったり、腹水が溜まってしまったりすることもあります。


治療方法としては患部に応じた方法が用いられています。例えば、腹水に対しては、利尿剤などを使って腹水を排出させることができます。また肝性昏睡の場合は、抗生物質や緩下剤などが用いられます。